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カラーダイヤル時計のコーディネート方法


今回のオークションで唯一のドゥ・ベトゥーンの出品ではないが、ロット146は同社の特徴をよく表しており、適切なシナリオであれば、ますますコレクターが増えることだろう。直径41.5mmのこのDB1は、ホワイトゴールド製の28本のDB1 (および21本のピンクゴールド製)と並んで作られたイエローゴールド製のユニークピースである。

 2002年に発売されたこのDB1は、ドゥ・ベトゥーンの初期モデルとして、ブランド創設時に遡ることができる優れたモデルだ。誤解を恐れずに言えば、僕がドゥ・ベトゥーンを好きな理由は、高級時計の一般的なフォーマットを踏襲しながらも、常に奇抜で個性的な雰囲気を確保しているからであり、このDB1はその全てを満たしている。

 この一点物のDB1は、ゴールドケースに自社製モノプッシャークロノグラフムーブメントを搭載し、弾丸のようなラグ、真っ白な文字盤、ケースバックなど独自のスタイルを備えた、世界に1つだけの特別なモデルだ。この素敵なDB1は、2万5000スイスフラン(約300万円)のハイ・エスティメートを大幅に超え、最終的に15万1200スイスフラン(約1820万円)で落札された。

ドゥ・べトゥーン DB1 ピースユニーク – ロット146 – 15万1200スイスフラン(ハイ・エスティメート2万5000スイスフラン)。

パテック フィリップ Ref.570

 確かにロット33は、今回の主役だったが、パテック フィリップの高パフォーマンスを叩き出すロットはそれだけではなかった。ロット160のRef.570は、ステンレススティール製で、美しいツートンカラーのダイヤルとブレゲ数字が特徴だ。

 1942年に製造されたこのRef. 570は、ケース径37mmで、ブレゲ数字とレイルウェイミニッツトラックを備えたツートンカラーの文字盤を配し、市場に出回った2つのモデルのうちの1つ。推定価格は20万~40万スイスフランという曖昧な範囲に設定されていたが、これらの数字はほとんど意味をなさず、このRef.570は最終的に329万7000スイスフラン(4億円弱)で落札された。

 驚くべき時計であり、驚くべき結果だ。

パテック フィリップ Ref. 570 – ロット160 – 329万7000スイスフラン(ハイ・エスティメート40万スイスフラン)。

HODINKEE限定モデルたち

 今回はまた、既に完売となっているHODINKEE限定の3本の結果を見てとても誇りに思った。

 ロット163は、タグ・ホイヤー スキッパー for HODINKEEで、わずか6000スイスフランのハイ・エスティメートだったが、2万3940スイスフラン(約289万円)で落札された。正規価格は、たったの5900ドルだったものだ(約64万円)。


 ロット225として登場したローラン フェリエのチタン製40mmのガレ マイクロローター リミテッド・エディション for HODINKEE(12本のうちの1本)は、ハイ・エスティメートの2倍以上となる6万3000スイスフランのハンマープライス(元の小売価格4万6000ドルを上回る)を記録した。


 最後に、ロット226は、ステンレススティール製のMB&F LM101リミテッド・エディションで、Hodinkee限定モデルの最後を飾った。わずか10本しか生産されなかったLM101は、HODINKEE 限定モデルの中でも初期のひとつで、このモデルはハイ・エスティメート4万スイスフラン、元の小売価格5万2000ドルを上回る9万4500スイスフラン(約1100万円)で落札された。

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