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モリッツ・グロスマンが「セントラルセコンド」を発表~シンプルでありながら完璧に機能するメカニズム

昨年の12月16日にユネスコ(UNESCO/国連教育科学文化機関)は、スイスとフランスの機械式時計の職人の技能を無形文化遺産に登録しました。機械式時計の職人技という形のない文化遺産が「科学、芸術、技術の交差点」にある、というのが認定の理由です。一般的にスイスといえば時計とイメージされる方は多いと思いますが、その技術がフランスから伝わったことはあまり知られていないのではないでしょうか。今回から2回に渡ってスイスの時計産業のルーツを探っていきます。



モリッツ・グロスマンはブランド初のセンターセコンド表示機能を持つ「セントラルセコンド」を発表します。タグホイヤー 時計 ゴルフ放射状のサンレイ仕上げの輝くようなダイヤルに合うようデザインされた自社製の針には蓄光塗料を含むハイセラム樹脂を充填し、暗所での視認性を高めました。モリッツ・グロスマンのこれまでのモデルでは6時または7時位置のサブダイヤルで秒を表示していましたが、セントラルセコンドでは洗練された長い秒針が文字盤の中央に配置されています。
セントラルセコンドはポリッシュ仕上げのステンレス スチールケースの持つスポーティかつエレガントな魅力と優れた機能性を併せ持っています。


蓄光ハイセラム樹脂を充填したステンレススチール針を合わせたブルーダイヤル
セントラルセコンド ブルーダイヤルには細かく丁寧なサンレイ仕上げが施されています。光を受けた際に美しくきらめくこのブルーダイヤルは、光の強さにより様々な表情をみせます。このダイヤルは人の目には見えないほどの繊細なラインの仕上げを幾重にも重ねており、中央から放射状に光を反射します。


ブルーダイヤルとコントラストを成すのは、はっきりと際立つホワイトのアラビア数字インデックスと、ポリッシュ仕上げを施したステンレススチール製の針です。針には暗所でグリーンに光る蓄光塗料を含むハイセラム樹脂を充填しており、暗闇の中でも時刻をはっきりと読み取ることができます。
精巧な手仕上げを施した美しい繊細な秒針はダイヤル中央を軸にスムーズに時を刻みます。

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ヴァシュロン・コンスタンタン、キャリバー2755 TMRCCの高度技術に芸術性を加えたユニークピース「レ・キャビノティエ・ミニットリピーター・トゥールビヨン・スカイチャート 獅子座ジュエリー」を発表~W&W2021新作

トゥールビヨン、ミニット・リピーター、回転天空図という3つの主要な複雑機構をキャリバー2755 TMRCCに統合。さらにブリリアントカット ダイヤモンで星をあしらった獅子座を手作業のギヨシェ彫りで描写し、18Kホワイトゴールドのケースには、ケースサイドとラグ、ベゼル、リュウズに100個のバゲットカット サファイアをセットするなど、技術的な挑戦と熟達の職人技を組み合わせて獅子座を強調したユニークピース。



マニュファクチュールの職人、ジェムセッター、ギヨシェ彫りの専門家は、この並外れて複雑な時計を、創意あふれる独創的なスタイルで獅子座を象った星座モチ ーフで飾りました。Watches & Wonders 2021で発表されるこの新しいモデルは、メゾンが掲げる「Classic with a Twist(伝統的でありながら遊び心がある)」と題した2021年のテーマの一翼を担い、伝統を称え、大胆で予想をはるかに上回る時計を発表するメゾンの一貫した姿勢は、ヴァシュロン・コンスタンタンの創作エネルギーを浮き彫りにします。



初期の天体観察者は、星の配置を動物の形になぞらえて認識するようになりました。レオ=獅子もこれに含まれます。ヴァシュロン・コンスタンタンの職人は、このキャビノティエのユニークピースに備わる天文コンプリケーションを引き立てるにあたり、獅子座からアイディアを得ました。ギヨシェ彫りとダイヤモンドで獅子座を描いたダイヤルは、この高貴な動物が威厳をもって存在感を放ち、バゲットカット サファイアで装飾したケースがダイヤルを囲みます。
この芸術的で職人的な獅子座の解釈が、トゥールビヨン機構、メゾンのリピーター・ウォッチの偉大な伝統に根ざすミニット・リピーター、そして移動する夜空を描いた天空図の3つが組み込まれたキャリバー2755 TMRCCの絶妙な技術に高い芸術性を加えています。
この時計は、18Kホワイトゴールドで作られた直径45㎜、厚さ15.1㎜のケースに気品があふれ、ダークブルーのアリゲーターレザーストラップと宝石をセットしたゴールド製のクラスプが組み合わされています。



メティエ・ダールに焦点を当てる
「レ・キャビノティエ・ミニットリピーター・トゥールビヨン・スカイチャート 獅子座ジュエリー」の複雑さは、すでにトゥールビヨンが存在することで強調されていますが、さらにそれを強調するのが、時計の裏面に配された、移動するスカイチャート(天空図)です。これらの星座の眺めは、ギヨシェ彫りを施したオパーリンのダークブルーダイヤルを飾る獅子のモチーフの発想をもたらし、ダイヤル自も、100個のバゲットカット サファイアで装飾したケースサイドとラグ、ベゼル、リュウズの輝きによって引き立てられています。

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ゼニス 「デファイ 21 ウルトラブルー」~未来の時計製造という独自のビジョンを体現するタイムピース

昨年の話題作ウルトラヴァイオレットに続き、2021年に登場したデファイ 21 ウルトラブルー。
マイクロブラスト チタン仕上げという新たな取り組みによって誕生したグレーとブルーの対比。この印象的なカラーや素材が秘めた可能性は、未来への大きなストリームとなりうるかもしれない。
1/100秒計測のクロノグラフムーブメントはクロノ針が1秒で1回転する独自のダイナミックなデファイのシグネチャーであり、毎時36,000振動の時刻用脱進機(5 Hz)と、毎時360,000 振動のクロノグラフ用脱進機(50 Hz)とを内包するクロノメーター認定ムーブ「エル・プリメロ 9004」を搭載する。セイコーホールディングス プレW&W発表作品だが、個人的に気に入っているので改めてプレスリリースとオフィシャル資料を再編集して紹介したい。



色彩豊かな動き:ゼニスは、デファイ 21 ウルトラブルーで可視光線の振動数と ムーブメントを探求します


ゼニスは、恐れることなく未来の時計製造という独自のビジョンを表現し、1/100秒計測のクロノグラフである印象的なデファイ 21の製作を通して、高振動の精度の概念を強調し続けています。高振動を可視光線スペクトルのひとつの領域へ変換させることは、デファイ 21 ウルトラヴァイオレットから始まりました。それは世界初となるヴァイオレットカラーのクロノグラフ・ムーブメントであり、全体的に落ち着いた色合いのマットなサンブラスト仕上げのチタン製ケースに対し際立ちを放っています。 現在ゼニスでは、同様の印象的な効果が、ディープインディゴとエレクトリックブルーのクールなトーンのデファイ 21 ウルトラブルーに施されています。



ブルーカラーは、ゼニスの伝承の中で特別な位置を占めています。ゼニス マニュファクチュールの創立者ジョルジュ・ファーブル=ジャコは、この星空の背景から、数々の賞を受賞したキャリバー、そして最終的にはブランド名のインスピレーションを得たのです。 伝説的なエル・プリメロ高振動自動巻クロノグラフ キャリバーを搭載した最初の時計の1つであるA386の特徴的な色の1つでもあります。また、マニュファクチュールが最も複雑な時計で幅広く探求してきた色でもあり、ゼニスによる未来の高級時計を表すものとなっています。

部分的にオープンな文字盤は、わずかに重なり合ったクロノグラフカンターを備え、ディープグレーのケースとマッチするグレートーンで仕上げられています。スーパーコピー時計コントラストとなるホワイトマーキングが施され、読みやすさを実現しています。デファイ 21の極めてアヴァンギャルドなムーブメントコンセプトと傾斜をつけたオープンブリッジのデザインで、鮮やかなブルーのムーブメントを眺めることができます。先端をホワイトにカラーリングした中央のクロノグラフ秒針は1/100秒を計測し、文字盤上を1秒間で一周します。


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カルティエ2021年新作ウォッチ 「タンク マスト」 一部モデルが2021年6月に発売開始

2021年4月に開催された新作時計見本市「ウォッチズ & ワンダーズ 2021」にて大きな話題を 呼んだカルティエの新作ウォッチ「タンク マスト」。このたびクォーツムーブメントおよび自動巻きムーブメントを搭載した6モデルが、6月より発売開始となりました。


タイムレスで、確かな存在感を放つ「タンク」ウォッチが誕生から100年以上を経て進化を遂げた形が「タンク マスト」です。「タンク」と「マスト」、メゾンの伝説となった2つのウォッチの結託。「カルティエ 時計」は本質的でダンディなウォッチ、「マスト」は、1970年代にカルティエで誕生したウォッチでラグジュアリーなデザインコードを再解釈しています。

「タンク ルイ カルティエ」を直接のインスピレーション源とする「タンク マスト」は、レザーストラップのモデルには洗練されたパールカボションのリューズや伝統的なアルディロンバックルを復活させるなど、細部のディテールに至るまでメゾンに受け継がれる伝統に立ち返ったウォッチコレクションです。

あらゆる要素において、メゾンのウォッチメイキングの洗練性が見られます。スティール製ブレスレットからリンクに至るまでデザインを全面的に刷新、最新の高効率クォーツムーブメント(電池寿命約8年)が搭載されています。
「タンク マスト」は、この6モデルの他にレッド・ブルー・グリーンのカラーをあしらったモノクロームモデル、そしてカルティエ初となるソーラームーブメントを搭載し、さらに非動物性素材を使用したストラップが付属されるモデルもラインナップされます。これらについては、2021年9月の発売を予定しております。



© Cartier
<左>29.5×22mm / クォーツ / ステンレススティール /¥330,000(税込)
<中>33.7×25.5mm / クォーツ / ステンレススティール / ¥345,400(税込)
<右>41×31mm / 自動巻き / ステンレススティール / ¥456,500(税込)
※6月25日時点の価格です。

【お問い合わせ】
カルティエ カスタマー サービスセンター 
TEL0120-301-757


[「タンク」]
「タンク」ウォッチは無駄のないピュアなラインと、妥協のないシルエットから成り、カルティエのエレガンスを体現しています。平行に伸びる2本の縦枠をシグネチャーとする「タンク」が1917年に誕生したとき、すでにそのデザインはは前衛的でした。戦車を上から見た姿に着想を得てデザインされ、縦枠を無限軌道に、ケースを操縦席に見立てた、明確なグラフィックによって定義されています。 現在は、「タンク ルイ カルティエ」、「タンク アメリカン」、「タンク フランセーズ」、「タンク MC」、 「タンク サントレ」、「タンク アシメトリック」そして「タンク マスト」と7つのコレクションがあります。

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Sport Chrono Subsecond 39(スポーツクロノ・サブセコンド39) 小ぶりなケースで表現される特別なデザインとスポーツカーのDNA

昨年ポルシェ・デザインは、ポルシェのスポーツクロノ・パッケージの計器から着想を得た新しいコレクションであるスポーツクロノ・コレクションを発表しました。ポルシェスポーツカーのクラシックなデザイン、マテリアル、パフォーマンス特性を組み合わせて、それらを腕時計にダイレクトに転送したのです。スポーツクロノ・コレクションの第一世代は、42ミリ径のチタニウム製ケースでデビューしましたが、このニューモデルのケース径はポルシェ・デザイン初の39ミリです。小さいサイズにもかかわらず、手首に印象的に映ります。スポーティでありながらエレガント、必要最小限の構成は、ポルシェ・デザインの特性である、最適な視認性を備えています。



ハイ・パフォーマンス–コックピットでも、リストでも

伝説的なポルシェ911が1963年に最初に発表されたとき、5つのダッシュボードの計器のひとつとして電動クロックが含まれていました。2000年代初頭、ポルシェは中央に目立つように配置された計器を追加しました。最初はラップタイムを表示していましたが、さまざまなエンジンとシャーシのコンポーネント、および排気システムに追加の制御機能を提供するために、継続的に改良されました。この「スポーツクロノ・パッケージ」の一部として、ダッシュボード上に古典的な3針時計ではなく、デジタル・ディスプレイとシングルハンドを備えた計器が配されました。
2020年、スポーツクロノ・パッケージが拡張され、ポルシェ・デザイン製のポルシェ・デザインサブセコンド・クロックが含まれるようになりました。ラジアルカットのハイエンドメタル・ダイアル、スーパールミノーバがコーティングされたセラミック製のインデックス、メタル製の針を備えたアナログのクロックは、ポルシェ・デザインの工房でアセンブルされており、コックピットにスポーティでエレガントなアクセントを生み出します。特別に開発された入射光に関する技術により、車内でいつでもあらゆる角度から最適な読み取りやすさが保証されています。ポルシェ・デザインスポーツクロノ・パッケージは現在、ポルシェのパナメーラとタイカンで採用されています。



ポルシェ・デザインならではの特性
ポルシェ・デザインスポーツクロノ・コレクションの最新世代のモデルは、調和のとれた外観を維持することにより、サイズに関係なく洗練されたデザインが成功することを証明しています。ポルシェ・デザインは初めて40ミリ未満のケースサイズを選択しました。これにより、このモデルはさらなるエレガントな美学を実現し、手首回りが小さい時計愛好家にアピールします。ケースサイズが39ミリに縮小されたことを除けば、スポーツカー製造におけるポルシェの専門知識に由来するのと同じパフォーマンスとピュアなデザインを提供します。6時位置にスモールセコンドが配置された、スポーツクロノサブセコンドは、COSC認定のポルシェ・デザイン製キャリバーWERK03.200を搭載しています。この自動巻きムーブメントには、強力な巻き上げを保証するポルシェ・デザイン・アイコン・ローターが装備されています。コレクションはブラック、ブルー、またはブラウンのダイアル、純正のポルシェ・カーフレザーで作られ、カラー・コーディネートされたレザーストラップが備わっています。またポルシェ・デザイン・ウォッチの特徴である、ハード・コーティングが施された7層の反射防止サファイア・クリスタル、高品質の本革製レザーストラップとセーフティ・プッシャー付きのチタニウム製フォールディング・クラスプを備えています。

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